-- Rembrandt tulip catalog --
レンブラント咲きチューリップとは、17世紀・チューリップ狂時代の絵画に描かれていたような縞模様・絞り模様のあるチューリップのことです。
厳密には「普通種(ダーウィン系またはトライアンフ系と呼ばれるカップ型の花の系統)で縞模様・絞り模様のあるチューリップ」のことを指すようですが、当ページでは他系統(ユリ咲き、パーロット咲き、枝咲きなど)も含め、それっぽい模様のある芸術的なチューリップたちを紹介しています。 →ゴタクは飛ばして図録へジャンプ
17世紀に高値で取引されていた縞模様・絞り模様のチューリップの大半はモザイクウイルス感染によってできたものでした。その代表格とも言えるのが「センペル・アウグストゥス(Semper Augustus)」というチューリップです。
しかし、ウイルスに感染したチューリップは短命でほとんどが滅びてしまい、当時の絵画の中だけでしか見ることができなくなってしまいました。そのため、当時オランダで大活躍した画家・レンブラント(Rembrandt Harmensz. van Rijn)の名をとって「レンブラント品種群」と名付けられたそうです。
※現在日本で流通しているレンブラント咲きチューリップの模様は、品種改良によって作られたものです。
※モザイクウイルスに感染したチューリップの画像を管理人のブログで紹介しています。→ 2015年5月16日の記事「モザイク病のチューリップ」
さて、品種群の名前にまでなっているのですから、当然、レンブラントが描いたチューリップの絵があるんだろうと思っていたのですが、図書館などで調べた限り見つけられませんでした。そもそもレンブラントは静物画はほとんど描かなかったそうです。唯一「これかな?」と思ったのは「フローラに扮したサスキア」という作品です。サスキアが髪に飾っている花のうちの一つがもしかして縞模様のチューリップかも……と思いました。
レンブラントではありませんが、17世紀のオランダの画家であるヤン・ファン ハイスム(Jan van Huysum)やハンス・ボロンヒール(Hans Gillisz. Bollongier)の作品中にこうした美しい模様のチューリップが描かれています。
【参考文献】 チューリップ・ブック イスラームからオランダヘ、 人々を魅了した花の文化史 |
【参考サイト】 海外サイト Old Tulips Wikipedia チューリップバブル |
さまざまな系統のチューリップ | |||
普通種 | ユリ咲き Lily-flowered |
八重(ピオニー)咲き double late/peony |
ビリディフローラ viridiflora ※花弁中央に 緑色部分がある |
フリンジ咲き fringed ※花弁の縁が ギザギザ |
パーロット咲き Parrot ※花弁の縁が 波打って切れ込む |
枝咲き multi flowering ※花茎が分岐して 複数の花が咲く |
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上記のような花型による分類のほか、開花期による分類や、原種(園芸品種のご先祖にあたる野生種)の系統による分類などもあります。 【参考サイト】 |
未入手のレンブラント咲き(っぽい)チューリップ List※今後入手したいなぁ、と思っている品種です。 |
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アイスフォーリス Ice Follies →参考サイト |
ユニオンジャック Union Jack →参考サイト |
コーデル・ハル Cordell Hull →参考サイト |
メーベル Mabel →参考サイト |
ズーレル Zurel →参考サイト |
ブルーベリー・リップル Blueberry Ripple →参考サイト |
フレミングコケット Flaming Coquette →参考サイト |
エル・シド El Cid →参考サイト |
ケベック Quebec →参考サイト |
カルーセル Carrousel →参考サイト |
プリンスカーナバル Prince Carnaval →参考サイト |
テキサス・フレーム Texas Flame →参考サイト |