「土に生くべき人として……」これは、我が母校の校歌の一節。
生ゴミから堆肥をつくって園芸に役立てる−−これってリサイクルの王道! カッコイィ〜!
我が家にもコンポストがあったら……とずっと思ってはいましたが、集合住宅住まいなもので、虫やにおいの発生が心配で二の足を踏んでいたのでした。
電力を使って一晩で分解できるタイプもあるようですけど、それはなんか違うような気がしますし。
2007年2月、NHK の情報番組で紹介されていた「ダンボール・コンポスト」はこうした問題点をすべてクリアしたものでした。においがほとんどなく、ミミズの力も電力も不要で、約3ヶ月間使用できるとか。
ところで、「においや虫が出ない」と謳ってはいますけど……
生ゴミを入れるからには、高温多湿の梅雨や夏にはにおいも虫も出るのでは〜?
ならば冬期限定の設置にしてみてはどうでしょう。
2月中に始めれば、堆肥が完成する5月まで気温は低め。仮に分解に失敗しても、においも虫も発生しにくいと思えました。
というわけで、番組を見た週の週末(2月11日)に、材料を調達してきて設置しました。
(東京都内の集合住宅のベランダにて)
【手順1】
容積40リットルのダンボール箱を用意します。
ダンボール箱はマンションのゴミ・資材置き場から拾ってきました。容積40リットルってかなり大きい!
※ダンボール箱の容量・寸法については、2014年8月5日のブログ記事にも詳しく書きました。
虫の侵入を防ぐため、底の合わせ目や縁などの隙間をクラフトテープで塞ぎます。
補強のために、底だけを二重にします。
【手順2】
ブロックの上に金網を置いて、設置台をつくります。
箱底の通気をよくするためです。
(ブロックの代わりに発泡スチロール塊を使用してもOK。強度・耐性の面で問題ありませんでした。)
金網は百円ショップで購入しました。
【手順3】
基材(土壌改良材)を用意します。
・ピートモス15リットル
・もみがらくん炭10リットル
どちらも1袋300円前後。ホームセンターで購入しました。
合計25リットルですのでかさばりますけど、重さは5kgにもならないぐらいです。
ピートモスって何?
→Wikipedia ピートモス
もみがらくん炭って何?
→ガーデニングどっとコム もみがらくん炭
【手順4】
【3】の基材を【1】の段ボール箱にぜんぶ投入! ガサガサと混ぜます。
この時点では湿り気はまったくなく、さらっとしてます。
【手順5】
虫の侵入を防ぐため、カバーを作ります。
いらないTシャツを適当に縫って、ダンボール箱の上部1/3ぐらいに被さるようにします。
←本当はもう少しピッタリ被さるようにしたほうが良さそうですが、まあ冬季は虫も少ないので。アバウトで。
※シンプルな縫い方もでピッタリ被さるカバーを作れるとわかりました。
2011年1月3日のブログ記事で紹介しています。
【手順6】
【2】の台の上に段ボール箱を設置。
【手順6】
生ゴミ投入開始。移植ごてなどを使って基材とまぜまぜします。混ぜ方はアバウトでOK。
・野菜・果物の皮やタネ ・茶殻
・魚の内臓 ・肉の皮や脂身
・卵の殻 ・枯れた生花、枯れ葉 などなど……。
約三ヶ月間投入し続けます。
※投入量の目安は、1日につき500g以下程度。
※あまり塩分の多いものは堆肥に適さないそうです。
生ゴミの重さと塩分については
→「生ゴミの重さを量ってみた」(2010年12月15日のブログ記事)に詳しく書きました。
※冬期は低温のため微生物の働きが鈍く、なかなか分解が進まないかもしれません。そんなときは、油脂などカロリーの高いものを投入するといいそうです。ツナ缶の余分な油、フルーツ缶のシロップ、肉の脂身あたりがすごーく良さそうですよね。
※コンポスト内の温度を上げるには米糠を入れるのも良いです(ただし強い糠臭がします)。春先でしたら、生タケノコの茹で汁(米糠入り)を、剥いた皮もろともザバーっと投入すると効果絶大です♪ 翌日にはコンポスト内がホカホカに。
【できあがった堆肥を使う】
10月。種まき・球根植付け時に、土に堆肥を混ぜ込みます。春にはいい花咲くかな〜♪
それにしても……30リットルもの堆肥、狭いベランダでは持て余し気味。堆肥を使い切ることが次の課題となりそうです。
◆ ◆ ◆ オマケ ◆ ◆ ◆
もみがらくん炭とピートモスのpHを測定してみよう。
もみがらくん炭はpH8ぐらい、ピートモスはpH4〜5ぐらい。混ぜるとちょうどいいみたいですね〜。
ピートモスって何?→Wikipedia ピートモス
もみがらくん炭って何?→ガーデニングどっとコム もみがらくん炭
>
【生ゴミ処理の達人
によ様のブログ】
→「蟲愛ずる日々」
微生物やマゴットを自由自在に操って生ゴミ分解されている によ様のブログは読み応え満点です。
生ゴミ分解に関連する実験・検証の数々、そして虫との関わり方や食生活についてまで、具体的にわかりやすく、ときにマニアックに語られています。
ソルビオを積極的に使用されているばかりでなく自家製の基材や容器でも試行錯誤されていて、ダンボール・コンポストの初級者から上級者までどなたが読んでも参考になることが多いと思います。
2012年5月9日にアップされた「生ごみ堆肥化講習会」の記事では、基材に腐葉土を使用したダンボールコンポストの運用方法が詳しく説明されています。プリントアウトして保存板にも!
↓YAHOO!知恵袋の生ゴミ処理関連の質問にも回答されています。
とても分かりやすい文章ですので、生ゴミ処理でお困りの方には特にお勧めです。
ダンボールコンポストの虫対策について....
至急!コンポスト販売店について
生ゴミ処理機を購入計画中です。
生ゴミ処理機について熱乾燥式を買おうかと思っているんですが...
家庭用生ゴミ処理機を使用していますがずっと気になっている事があります。
生ゴミ処理機で電気を使わない物ってありますか?
最近エコに興味があり、色んなことを頑張っているのですが...
【園芸・リサイクル関連記事】
→石灰乾燥剤を園芸に利用してみよう
→チラシで作るゴミ入れの折り方(ブログ記事へのリンク)
コンポストに投入する生ゴミは、このゴミ入れに入れておくと便利です。
カラーチラシ2枚重ねで折れば、濡れた茶殻を入れても大丈夫!